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D.Gray-man ディーグレイマン あらすじ

複雑に絡み合う不幸を背負う主人公―ダークファンタジー漫画「D.Gray-man」

ブルネイ

アフターファイブに読んで欲しい漫画たち。今回紹介する漫画は「ジャンプSQ.CROWN」にて連載中の作・星野桂「D.Gray-man」(ディーグレイマン)です。

複雑な設定と不幸と闘う主人公「D.Gray-man」

本作は、兵器・AKUMAとその製造者・千年伯爵、AKUMAを破壊できるエクソシスト・アレン・ウォーカーとその仲間たちとの戦いが繰り広げられるダークファンタジー作品です。舞台は19世紀末をイメージした架空のヨーロッパ。エクソシストと千年伯爵、そして千年伯爵に手を貸すノアの一族たちとの戦いが描かれています。

王道の人と人ならざる者とのバトルストーリーですが、本作を特徴づけるのが「AKUMA」の存在です。世界を終焉させるために千年伯爵が製造した兵器「AKUMA」の動力は死んだ人の魂です。

D.Gray-man ディーグレイマン

大切な人を亡くし、生きかえってほしいと強く願う生者のもとに千年伯爵は訪れます。千年伯爵はあたかも生者の心を救うよう見せかけて魂を呼び戻しますが、魂はダークマターで作られたAKUMAの骨組みに定着させられ、兵器として生まれ変わってしまうのです。AKUMAとなった魂はもう兵器の一部でしかならず、生者を殺し、その皮を被って人間社旗に紛れ込みます。殺せば殺すほどレベルアップしていき、兵器としての殺傷能力が上がるうえに、通常の武器では壊せないため非常に厄介な存在です。

このAKUMAを壊すことができる唯一の物質が「イノセンス」。

イノセンスを扱うことができるのは、イノセンス自身に選ばれた「エクソシスト」のみで、イノセンスの数自体も全部で109個しかありません。そのうち、“ハート”呼ばれるイノセンスの核があり、これを破壊されると全てのイノセンスの力が奪われます。人間と怪人、互いにしか破壊できない物質、救済と破壊など、対となる陰と陽のような存在の設定が、エクソシストと千年伯爵やノアの一族たちとの因果関係を面白くさせています。


不幸な主人公・アレン・ウォーカー

D.Gray-man ディーグレイマン ネタバレ

主人公・アレン・ウォーカー自身も複雑な境遇を持つ人物です。一言でいえば悲劇的で、作中屈指の不幸を背負っています。アレンは、自分を拾ってくれた養父・マナが亡くなった際に、千年伯爵に生き返らせてもらうとした過去があります。しかし、蘇らせることに成功するも、AKUMAとなった養父はアレンに襲い掛かり、左目に傷を負わせてしまいす。

その際、アレンの左手に寄生していたイノセンスが発動しマナを破壊するのですが、負傷した左目は呪われてAKUMAに内蔵された魂を見ることが可能となります。そして、呪いの影響で、アレンの髪は白髪となってしまいます。AKUMAにされた魂は悲惨であり、破壊されない限り一生囚われ続けます。呪いを受けたアレンだけがこの世で唯一それを見ることができ、その悲しみを1人で抱えています。

養父を生き返らそうとした罪、AKUMAの悲惨さを背負うアレンは中々にヘビーな境遇にいる主人公です。しかし、アレンの存在がダークファンタジーならではの暗さを、より濃くしています。

ノア14番目とアレンの関係

千年伯爵に手を貸すノアの一族は、神に選ばれた使徒とされ、全員で13人。しかし、そこにイレギュラーな存在の“14番目”が登場し、物語のキーパーソンとなっています。

14番目は、かつてノアの一族を殺し、千年伯爵に返り討ちにされ死亡したとされていました。しかし、14番目の記憶はなぜかアレンの記憶の中に封じ込められており、徐々にアレンの体を乗っ取りつつあります。14番目として覚醒しつつあるアレンをエクソシスト本部の教団は敵とみなし、アレン自身も14番目と対峙するために自ら教団を抜けます。

エクソシストであったはずなのにノアになりつつあるアレン。心は変わらないのに立場が逆転してしまうジレンマ、そしてホームであったはずの教団に負われる状況。エクソシストとノア、2つの間に立たされているアレンは「D.Gray-man」というタイトルの通り、まさに“グレー”な存在です。対局な存在に深く関わるアレンが救済者なのか否か、今後の展開に注目です。

d-gray-man 1巻

「D.Gray-man」

(文・ブルネイ)

※文中の画像はイメージです

ライタープロフィール

AFTR5編集部
女の子座りができないブルネイです。
地べたに座るのが苦手、掘りごたつ派。