秋は手作り「栗の渋皮煮」で女子力の高さを見せつけちゃう!
秋の味覚「栗」。この時期は、Instagramにアップされた栗スイーツを、よく見かけますが、どうやらお店で購入したものばかりのよう。他のキラキラ女子に差をつけるなら、自分で手作りすれば良いのでは?
そこで友達に“いいね!”がもらえるような、本格的な季節の和菓子「栗の渋皮煮」に挑戦してみました。
手の込んだ和菓子が“いいね!”の鍵
栗スイーツといえば、モンブランなどの洋菓子をイメージする人もいるでしょう。しかし、渾身の手作り栗スイーツをInstagramにアップしても、洋菓子では、他のキラキラ女子と被ってしまうことも……。
そこで和菓子の「栗の渋皮煮」がオススメなのです。生の栗から丁寧に炊きあげる仕事の細かさと、動物性脂肪ゼロで低カロリーなのが、意識の高い女子アピールにぴったりです!
「栗の渋皮煮」用意するもの
- 栗…1ネット(1㎏)
- 重曹…大さじ3
- 砂糖…430g
「栗の渋皮煮」調理開始
それでは調理を開始します。
栗は一晩水に浸し、皮を柔らかくしておきます。すぐに皮を剥きたい時は、ひたひたの水と一緒に鍋を火にかけ、沸騰後10分ほど置いておくといいでしょう。
柔らかくなった鬼皮(外側の硬い皮)に、うすく包丁を入れ込みます。内側の渋皮(内側の薄い膜のような皮)を傷つけないように、丁寧に行ってください。
包丁で1カ所でも鬼皮を剥けたら、あとは指でつまめば簡単に剥くことができます。包丁で全てをやる必要はありません。
栗の鬼皮が剥けたら、重曹であく抜きをしていきます。栗を、ひたひたの水と一緒に鍋に入れ、そこに重曹を大さじ1杯入れて、火にかけます。
水が沸騰したら、火を弱火~中火にして、栗が躍らないように気をつけながら、さらに10分ゆでます。
火にかけてしばらくすると、湯で汁がどんどん赤黒く染まっていきます。これが栗の灰汁(あく)です。渋みの元になる灰汁をしっかりと抜くために、10分茹でたら、水を入替えます。きれいな水と大さじ1の重曹で、先程と同じように茹でるのです。この工程を計3回行います。
あく抜きが終わったら、写真のように、栗の筋を爪楊枝で丁寧に取り除きます。
残っている余分な渋皮と汚れも、指の腹でなでるようにして丁寧に落とします。
栗の乾燥は、きれいな渋皮が破れる原因となります。筋と汚れを取った栗は、お皿などではなく、水の入ったボールを用意して、すぐに水に漬けておきましょう。
全ての栗の処理が終わったら、今度は重曹を抜く為に、水だけで栗を茹でます。栗が躍らないように火加減に気を付けながら、沸騰させた後10分茹でます。この工程を計2回行ってください。
重曹が抜けたら、次に砂糖で栗を炊いていきます。栗の上に砂糖をかけ、浸る程の水を入れてください。鍋を中火 にかけたら、鍋を回すようにしながら、砂糖を溶かしていきましょう。
砂糖が溶けたら、弱火~中火でさらに20分煮ます。ここで落し蓋をしておくと、栗の煮崩れを防ぐことができますよ。
20分経ったら、鍋を火からおろしてください。栗にかぎらず、煮物は火から下ろし、熱が冷めていく時に、味が染みこんでいきます。煮汁につけたまま一晩寝かせましょう。
一晩寝かせた栗の煮汁を、鍋に入れて再び火にかけます。強火 で煮汁を煮詰め、栗と絡めていきましょう。この工程で、簡単に照りを出すことができます。
以上で、手作り「栗の渋皮煮」の完成です。
写真には楊枝を添えて、食べる時はひとくちで
写真を撮る時は「楊枝」を添えて、お上品に食べることをアピールするのがポイントです。和菓子を小さく切ってお茶と一緒に楽しむなんて、とっても女の子らしいですよね。
しかし、Instagramに写真をアップした後は自由です。季節の栗の香りをめいっぱい楽しむには、一気に頬張るのが1番! 甘さ控えめに仕上げているので、ついつい何個も口に運んでしまいます。
あっという間に全て食べ切ってしまいそうな栗の渋皮煮。煮沸した瓶に入れたり、冷凍保存したりすることで、長期保存も可能です。スイーツ作りに活用もできますし、来客時にお茶菓子として出すのもまた、素敵ですね。
作って楽しい!食べておいしい!「いいね!」をもらって嬉しい! “3しい”な「栗の渋皮煮」。ぜひお試しあれ。
(文・宮下あや)