冬休みなのに休みがない!地獄のような連勤……|徒然花
コラム・徒然花、今回のテーマは「冬休み」です。学生にとって待ちに待った休暇。しかし、かつての私を待ち受けていたのは地獄のような連勤。この体験からどれだけ本当の意味で“休み”が重要なのかを実感しました。
地獄のような冬休み
私が大学生だった時、冬休みは絶好の稼ぎ時であるのと同時に悪夢のような日々でした。
当時、私はコンビニのアルバイトをしていました。冬休みに入る直前、アルバイトのシフト希望を聞いた結果、私と社員を除くと、アルバイト全員が年末年始に休み希望を出したのです。
しかも1~2日ではなく、年末年始の10日間丸々お休み。何人も休めば当然シフトに大きく穴が空きます。店長が必死に説得するも、聞き入れてくれたアルバイトは皆無。年末年始は私と店長、そして早朝のパートさんのみで10日間仕事を回さなければいけなくなりました。
お金が貯まる、ストレスも貯まる
私のシフトは朝から閉店する夕方までの8時間。社会人と同じ勤務時間です。
仕事自体は慣れたものであるため、そこは問題ありませんでした。年末年始はお客さんの人数は、減ることはあれど爆発的に増えることはなかったので作業量もいつもと変わりません。ただ、連勤が続いて休みだけが確保できないことが大きなストレスでした。
8時間勤務で10連勤。これを実際にやると気力も体力も徐々に減っていきます。休憩中は仮眠をし、閉店までまた働く。そんな生活が1週間経った頃には身も心もボロボロとなり、口を開くたびに「休みが欲しい……」とずっと呟いていました。
アルバイトの良いところは、シフトを増やせば増やすほどお給料が増えていくことです。しかし、お金が貰えてもそれを使える時間がないと無意味なのです。この時の経験から、休みの重要性を実感しました。
休みがあることが最大の幸せ

休みがあるから人は元気に働ける。学生の時に学んだことは、就職活動の際に活かされました。残業はあってもいいから、確実に休みがある完全週休二日制の会社。それが働く会社の条件でした。条件通りの会社が見つかり、実際に働いてみてその選択は間違っていなかったことが証明されます。どれだけ仕事があっても、決まった曜日に休みの日があると頑張れました。
完全オフの日がある。このことが当たり前のようにあることがどれだけ幸せなことかをいま猛烈に感じています。
お金が得られても、それだけでは自分の幸せにはつながりません。
冬は新生活に向けて準備を始める季節。アルバイトでも仕事でも、学生の人たちには十分に休みを取れる場所を選んでほしいと強く思います。
(文・駿河慧)